縮毛矯正を受けるために必要なカラーリング知識覚えよう

今回は縮毛矯正施術を受ける方の為に【これだけは知って欲しい】カラーリングの知識を科学します。
こんにちは、natyのイワイです。
カラーリングは現在ホームカラーでも簡単に出来ますがここが落とし穴
キレイに仕上がるか?バサバサより酷い結果になるか?ぜひ参考にして下さい。

カラーリングはどの様に染まる?メカニズムについて

カラーリングメカニズム
□今回はメーカーホーユーさんと日本カラー協会のメカニズム図解をお借り致しました。

どの様に染まるのか?意外とわかっている様で化学反応については?の方が多いはず
この?が毛髪をダメージの連鎖に追い込む原因なのです。

□そもそも毛髪は無色でメラニン色素でアジア系の人は黒系に見えるわけですね。
欧米人はメラニン色素が黒系ではなく金茶要するに金色系や灰色系のメラニン色素が多いわけですね。

□この様に人種によりメラニン色素がの違いで求める色が違うわけですね。
欧米の方は元々色素が薄い為多色な色使い日本にはない特殊な色味などが存在しています。

□反対に日本人はどうしても黒いメラニンの為にメラニン色素を分解する事で求める明度や色味を作り出します。   

※いかがでしたでしょうか?カラーリングとは本来の髪の色味を考え、ファッション的に染めたり・悩みを解決したりと様々ですね。

※それでは次に【カラーリングの種類】です。

どんなカラー剤が有るの?

カラー剤にはいくつかの種類がありニーズに合わせて使う薬剤の種類が変わってきます。
ここで今回はまず初めに染め方が異なる成分によるカラーリング技術名をご紹介致します。

酸化染毛剤

□カラー剤の中でも色持ちがよく、幅の広い明るさと色調が特徴
□1剤と2剤に分かれ、1剤は染料とアルカリ剤・2剤は過酸化水素となります。
染めるときに1剤+2剤を混ぜて使用します。
□毛髪に塗布する事でメラニン色素を分解し脱色すると同時に毛髪内部に浸透した酸化染料が【酸化重合】し発色します。
ハイトーンカラーからちょっと明るいカラーや白髪染めまで可能になります。
【この染料は毛髪のたんぱく質のみに反応する】
【酸化重合】とは毛髪内部で過酸化水素と化学反応し色素分子が大きくなる事で外に出れなくなり毛髪内部に定着します。
□酸性染毛剤のデメリットとは?
酸化染毛剤はアルカリ剤と過酸化水素を必要とする為毛髪にダメージを与える事があります。
酸化染料に含まれる成分によりかぶれを起こすことが有る為必ずパッチテストをする事をおススメ致します。
□酸性染毛剤でもアルカリ濃度が違う
①アルカリカラー  どの明るさも可能・アルカリ濃度は大・ダメージを起こしやすい
②低アルカリカラー あまり明るくならない・アルカリ濃度は小・比較的ダメージを起こしにくい

脱色剤【ブリーチ・ライトナー】

□一般的には【ブリーチ】【ライトナー】と2種類あります。
【ブリーチ剤】は過硫酸塩が配合・粉末状になっています。
□過硫酸塩は2剤の過酸化水素と混ぜ合わせた時に酸化力をUPさせる働きが有る為非常に高いブリーチ力有る為、15レベルまで明度を上げる事が出来ます。
□ブリーチ作用が非常に強い為施術後のヘアケアは非常に大切になります。

【ライトナー】
□ライトナーとはアルカリカラー剤の染料(色素)がない薬剤とお考え下さい。ブリーチ剤と比べ、リフト力はありません。また髪に与えるダメージもブリーチ剤より低くなります。

酸性染毛剤について

【酸性カラー・マニキュア・カラーリンス】などがあります。
酸性染毛料に含まれる酸性染料はマイナスの電荷を持ち毛髪構成しているケラチンタンパクにプラス部分と結合発色します。
酸性染料は分子量が大きい為毛髪の表面に染着します。
色持ちは2~3週間が平均脱色力を持たない為明るくはなりませんがダメージリスクも起こしませんので髪には非常にやさしい染毛剤となります。

その他染毛剤

□HC染料・塩基性染料があります。
【塩基性染料】
分子が大きくプラスの電荷を持ち毛髪表面のマイナス部分とイオン結合する
毛髪はダメージが多くなるとマイナスになる為ダメージ毛には非常に吸着しやすくなります。
【HC染料】
プラスもマイナスもどちらの電極を持たない非イオン毛の染料です。
分子が小さい為キューティクルの隙間から毛髪の内部まで浸透しやすい染料です。

□どちらも頭皮には付きにくく色持ちは3週間くらいです。

以上が最新のカラー事情です。次にカラーの歴史について。

カラーはいつからあるの?

□旧石器時代樹木の汁を儀式の時に使用
□紀元前3000エジプトの草木染のヘナ/インディゴ等で染色
□酸化染毛剤の染料パラフェラニンジアミンはドイツで1863年に発見され、1983に過酸化水素との組み合わせでフランスのP-モネー氏がヘアカラーの特許を取得これが現在の酸化染毛剤の原型になっています。
□日本では1907年にパラフェラニンジアミンの溶剤で染め始めましたが過酸化水素がない為、自然酸化で2~3時間かけ染めていた様です。
□のちに1916年頃からパラフェラニンジアミンと過酸化水素を利用したカラー剤を作り従来の自然酸化ではなく過酸化水素による参加で大幅に時間が短く30分前後での染め上がりを実現しました。日本のカラーメーカ(現ホーユー)が開発
ここまでが染料を入れるつまり色素をプラスするカラー技術でした。

1955年よりおしゃれ染め開発の始まり

1965年頃からおしゃれ染め(トーンアップカラー)が始まり流行のちにブリーチ・マニキュアなどを次々に開発が始まる
1970年頃から一般向けのホームカラー剤が販売、流行し始める。
1985年マニキュア・酸性カラーは流行し始める。
1990年若年層の特殊なカラーリングが流行、明度と色素を強調するカラー剤の出現

カラーリングの色素と明度の関係について

□ホームカラーをされる方はご存知かと思います。
カラー剤には1剤と2剤があります。
【2剤(過酸化水素の働き】
酸化染料の発色をさせる為の酸化重合の働きと毛髪を明るくする為の漂白作用です。
この働きは1剤と2剤を混ぜる事で同時に毛髪内部で起こります。
ここでpointです。
□漂白作用(明度)は立ち上がりが早く作用し時間とともに弱くすなりますが色素の酸化重合作用はゆっくりと作用し時間がたっても一定の作用を保ちます。

ヘアカラーのPH(アルカリ)は傷むの?

□アルカリカラーの場合はPH値やアルカリ量でパフォーマンスを表します。

【PH】とは7が中性・7より下が酸性・7より上がアルカリ性となります。
※水素イオン(酸性の素)と水酸イオン(アルカリ性の素)のバランスを言います。

【アルカリ量】は入っているアルカリ剤の総量となります。
例えばPH値7の中性水にアルカリ剤を加えていくとアルカリ量が増えPH値も大きくなります。

□商品の中にはPH値を上がらせなくする成分が入っている物もあり同じPH値でもアルカリ量の多い物や少ない物があります。

PH値の高いアルカリカラーは毛髪に影響が出るのか?

□PH値だけを高くしても髪への影響はさほど変化しません。

PH7~PH8までをローアルカリカラー・PH9~PH10までをアルカリカラーとしますがPH値だけではダメージは起こりにくいと言う事になります。
つまりPH値以外にダメージの原因が有ると言う事になります。

それでは【アルカリ量】ではどうなのか?
□PH値は一定に保ちアルカリ量を増やしていく事で2剤の過酸化水素に反応をさせた場合にアルカリ量が多ければ毛髪強度が弱くなります。
つまりPH値ではなくアルカリ量の違いにより過酸化水素と反応でダメージの原因につながる確率が高いわけです。

ここでpointです。

サロンカラーとホームカラーの違いはどこにある?

□当たり前の事ですが一番の違いは自分で行うのか第三者(美容師)によって行うのか?という点です。

□もちろん刷毛で細かく塗布する事やムラが出やすいバックなどキレイに塗り分ける事がサロンカラーでは可能です。
また塗布をしなくてよい部分に関しても重複して塗布をする事でダメージにつながる事が言えます。

□泡カラーなどは論外でダメージを作る為のカラー剤ですので皆さんはお使いにならない事をおススメ致します。

□過酸化水素(2剤)ですがサロンでは1.5%・3%・6%とサロンでは髪のダメージや毛先など毛髪状態に応じた使い分けが可能ですが
ホームカラーはどうでしよう?

□ホームカラーは常に毛髪状態に関係なく同じ過酸化水素濃度を使用しています。
つまりダメージ部分に関係なく同じ濃度の物を使う為サロンカラーと比ダメージリスクが非常高くなると言う事です。

□アルカリカラー剤の特徴としてはホームカラー剤はモノエタノールと言う揮発性の少ないアルカリ剤を使用する為臭くありませんが毛髪内部に残留する為にダメージが起こりやすいこともあります。

□natyでは他のサロンさんとの一番の違いは同じカラーでも保湿水を使い乳化をする事です。
乳化はただ揉むだけでは10~20%の効果でしかありませんがエンパニカラーでは保湿水での乳化をしています。

□水の金属イオンが髪を硬くする!!natyの保湿水は金属イオンを除去しているオリジナルの保湿水です。だから硬さがでず自然の柔らかさが生まれます。

□縮毛矯正をする上ではカラーリングが一番のダメージ反応を起こしやすいどうしてもカラー剤に含まれるアルカリの残留が後々の水分や脂質そして強度まで失う結果になります。

□ここでエンパニカラーの良さが毛髪内部をデトックスしながらキューティクルをしっかり閉じ毛髪強度を高めますから縮毛矯正のリスクを減少する事が出来ます。

※この様にサロンカラーとホームカラーの違いそしてサロンカラーでもさらに違いが出るわけですね^^

髪をキレイに染める為の条件とは

□髪の状態をチェックする事
□毛髪の状態に合わせた薬剤選びと濃度そして塗布の仕方を考える。
□過去のカラー色素や明度を考えてから一番髪に合うカラー剤を提案する

カラーリングの放置時間に気を付けましょう

□明度を上げる場合(トーンアップカラー)
薬剤のリフト作用(ブリーチ力)は一定のタイムを超えるとリフト力が上がりません。
つまりいくら時間をおいても一定のパワー時間以上は薬剤の効果が出なくなると言う事です。
ここでpointです。
□オーバータイムと言う言葉ご存知ですか?
一定の決まった時間以上に放置してしまう事です。
これはリフト作用にしても発色をさせる事も同じ事が言えます。
カラーのオーバータイム

□オーバータイムは毛髪を傷めてしまう原因なのです。
発色の場合はくすみが出てしまう事もあり特に入りの良い毛先などは濃く入り過ぎるケースもあります。
これはオーバータイムの時間とは関係なく非常に繊細な技術と言えます。

□失敗をすると毛先が黒ずんで根元は明るい真逆のグラデーションカラーになります。
ブリーチも同じ事が言えます繰り返すたびにアルカリによる分解が進む為に髪がゴムの様に伸び縮みをしながら断毛します。

カラー剤の第2剤の過酸化水素とは

□カラー剤の第二剤には過酸化水素が使われます。
6%・4.5%・3%と言うように%数値の高いものから低い物まで用途に応じて使用しますがホームカラーには6%以下は存在しません。
※毛先の色素を入れる為には6%は必要ない為サロンでは調整をして塗布してます。(ダメージや明度を抑える為)

□6%は通常の濃度ですホームカラーも同じですね・発色から明度をを求める時に使用しています。
□3%前後は毛先や既カラー部分の退色部分の色素を入れるときに使用しています。
□4.5%前後は根元の明度をあまり上げずに発色をさせたい時に使用しています。

ここでpointです。
□ブリーチなどは6%の2剤を1剤に対して2倍を毛髪条件に合わせて調合しています。
ちょっと傷みそうですね、経験のある方もおありでしょうが藁の様に水分や脂質がどうしても流失し超乾燥状態に陥ります。
でもこの位の調合に増やさなければメラニン色素が完全に分解できないわけです。

ベースになる色素に注意

□カラーリングには退色が起こります。
特にアルカリカラーの場合は明度にもよりますが繰り返しの施術で中間~毛先に色味調整を行わなければいけないケースが出たりします。

□ブリーチオンカラーはベースの色味が金髪もしくは限りなく白に近い場合などは色素を抱える領域が欠如している為にアルカリカラーではなく酸性カラーや非イオン系カラーなど毛髪の電位に対して反応をさせている為にシャンプー時に色味が流失しています。【持続期間が2~3週間】

□白髪染めやトーンダウンした毛髪のカラーチェンジには脱染処理を行わなければなりません。
暗ければ暗い程ブリーチ剤を使用しなければ色味が落ちない為。毛髪には非常にリスクが高いと言えます。

ダメージ毛を染めるにはどうすれば?

□前回も述べていますがまずは明度はどの位なのか?と合わせて希望明度と色味の選択をしなければなりません。
その際に同じ明度でもダメージ状況により希望色味が入り過ぎて暗くなったり、反対に彩度が上がる場合が有ります。

□つまり【吸い込み現象】吸い込み現象が起こると希望色素が入り過ぎるわけですMAXに傷んでいる手前ですね。
毛髪と言うのは本来は撥水性ですがダメージレベルが上がる事で親水性になります。

□酸化染料は水溶性の為毛髪が親水性になっているとダイレクトに色素が入る為より色味が濃く暗く沈んでしまう事が有ります。
特にロングのトーンダウンをする場合は根元・中間・毛先とダメージの度合いが違う為時間差が必要となります。

□一度に毛先まで毛先塗布するとムラになり易い場合が有ります。

ダメージレベルの高い人の色持ちは?

□退色する早さが通常の毛髪状態の方と比べるとかなり早く色が落ちます。
特に縮毛矯正など通常のアルカリベースの薬剤では退色する為、明度が上がります。エンパニ技術においてはかなりの退色リスクを抑える事が出来ますが【ゼロ】ではありません。

□ではどうして?体色が起こるのか?繰り返しの施術のよりキューティクルの剥離また毛髪内部が空洞化し色素を維持する事が出来ないからです。
縮毛矯正とカラーリング

□疑似トリートメントの必要性について
空洞化した毛髪内部や損傷したキューティクルなどを補修する事で一時的にカラー剤を定着させられます。
毛髪と同じ性質を持つPP(疑似たんぱく質)です。

一般のトリートメントとは違い分子量の大きさの違いにより毛髪内部に入れる事で色素が反応する部分が出来るので毛髪内部に色味が定着します。

通常のトリートメントはあくまでも表面被膜形成ですので感覚的には施術専用のトリートメント剤です。

※本日はここまで順次書き足して参りますのでお楽しみにして下さい。